

40代 50代の中高年の転職で必要な退職理由、自分自身の強み弱み、
志望動機をきちんと整理できていない人が多い。
これらは面接の時に必ず聞かれる事柄です。
前もって時間をかけて整理しておく必要があります。
経歴や実績を見ればわかるだろうと考えていたら、不採用になってしまいます。
自身の言葉で表現、アピールできるようにしておきましょう。
1、退職理由
退職理由は大きく3つに絞られます。
- 労働条件、労働環境
- 仕事内容
- 人間関係
・労働条件、労働環境
労働条件・労働環境は中高年になってくると、身体的なことや家庭的なこと、
親の介護の問題などで若い頃と大きく変わってきます。
身体的な理由で退職する場合は新しい会社でも、それを理由に言ってしまうと、
大事な場面で病欠されるのではないかという不安を持たれてしまいます。
例え完治していてもマイナスの印象を与えてしまいます。
親の介護の問題も同じように捉える会社は少なくありません。
・仕事内容
仕事内容を理由とした場合、具体的な内容を求められます。
そのような仕事をしていて、何が理由で退職に至ったのかを整理する必要があります。
突然の人事異動で仕事内容に納得できなかったであるとか、まだ第一線で働きたいが、
若手の育成する側にまわされてしまったとか、採用担当者が納得できる内容が必要になります。
・人間関係
人間関係が理由の場合は注意が必要です。あなたに問題があるのか、
周りに問題があるのか第三者は分かりません。
新しく入ってきた上司と合わなかったと言えば、同じように新しい会社でも誰があなたの
上司になるかわかりません。
また、パワハラを受けて退職したと言っても、その根本の原因はあなたにあるのかもしれないと
考えてしまうからです。
仕事内容での退職が採用担当者に最も印象が良い退職理由です。
例え本当の退職理由が労働条件や労働環境、あなたの家の事情や、身体的なことであっても、
社内の人間関係であってもその部分を強調せずに、仕事内容の退職理由として
まとめていくことが良い方法です。
2、自分自身の強み弱み
それなりの経験や実績がある40代 50代の中高年です。自分自身の強みや弱みを客観的に
整理しておきましょう。
能力やスキルの「棚卸し」はもちろんのこと、客観的にて具体的にあなたの
「強み」「弱み」を分析しておきましょう。
客観的に自分を見る能力を採用担当者はみています。
仕事一筋で生きてきた中高年の多くは自身を客観的に、俯瞰的に見ることができません。
客観的に、俯瞰的に見る能力があれば自分の価値が理解できていてどのように
新しい環境に適応して能力を発揮できるかが理解できているという評価になります。
3、能力、スキルをアピール
経験や実績がある40代 50代の中高年がある程度の能力やスキルを持っていることは
履歴書や経歴書を見ればわかります。
それ以外に目には見えないポータブルスキルと言うものがあります。
ポータブルスキルとは
ポータブルスキルとは、「業種や職種が変わっても通用する、持ち出し可能な能力」であると
定義されています。
ポータブルスキルは「専門知識・専門技術」「仕事のしかた」「人との関わりかた」に
3つに分類されます。
簡単に言えば、新しい職場環境への適応力になります。
マネジメント能力や、問題解決能力、リーダーシップがこれにあてはまります。
長い社会人生活で身に付けたこのスキルは、20代30代にはない強みです。
中高年の転職は即戦力として採用されますので、具体的に自分自身のスキルを
アピールする必要があります。
- ヒューマンスキル
- ポータブルスキル
- テクニカルスキル
上記の3つを簡潔に整理しておきましょう。
・ヒューマンスキル
人間性、明るくて社交的な人間が好まれます。
あなたの性格や資質の分析です。どのような環境におかれても円滑な人間関係が
保てるかどうかをみられます。
・ポータブルスキル
職場環境への適応力、専門性、仕事の進め方、業界内での人間関係やマネジメント能力や、
問題解決能力、リーダーシップの能力をアピールしましょう。
・テクニカルスキル
目に見える、資格や語学力、専門的な能力。
4、アピールポイントを欲張らない
企業の募集要項やホームページなどをよく熟読して、その企業がどんな人材が欲しいのかを
よく理解した上で、アピールポイントを絞りましょう。
あれもこれもとなると、自慢話っぽくなってしまい、結局何が言いたいのか、
採用担当者に伝わらなくなってしまいます。
また、採用担当者は何人も、書類選考や面接をしている訳で、自分勝手にアピールしまくると、
印象もわるくなり逆効果になります。
・企業の募集要項やホームページなどをよく熟読して、その企業が
どんな人材が欲しいのかをよく理解する。
・アピールポイントは簡潔に1つか2つに絞り込む。
・客観性をもって自分自身をアピールする。
5、志望動機を語る
応募する企業を良く調べ、その企業がどういった業務を行い、これからどの方向に行くのか、
それに対してあなたを採用すれば企業にどのようなメリットがあり、
あなた自身はどうなっていきたいのかを簡潔にまとめておきましょう。
単純に、憧れや、魅力を感じたみたいな表現は避けて、業界人として具体的な
方向性を話すように心がけましょう。
採用担当者は業界内のプロとしてのあなたの意見を求めています。
6、アピールの仕方、話し方
暗くて、声が小さくネガティブな話し方は問題外です。採用されることはありません。
極端に明るくする必要もありませんが普通で穏やかに話すことができば良い。
話には昔、「起承転結」と教えられてきましたが、簡潔に話すならば結論先にはなし、
結論ありきで語ることを心がけてください。
だらだら話しをしていると何が言いたいのか分からなくなります。
特に中高年はこれが得意ではありません。長々話してしまう特徴があります。注意してください。
中高年は話を大きくして話そうとしてしまう傾向もあります。
質問の意図以外の話を大きく膨らましても、採用担当者には前職の武勇伝にしか
聞こえていません。
必要なのはあなたの能力やスキルによっておこった事柄だけです。
40代 50代の中高年の転職ではどうしても、自己アピールが必要になり、
これを制した者のみ転職に成功すると言っても過言ではありません。
時間をかけて自己分析をしてみてください。
場合によっては、知り合いや家族に色々意見を聞いてみるのも良い方法です。